日本の医療マンガ50年史

日本の医療マンガ50年史
マンガの力で日本の医療をわかりやすくする

全国書店、amazon等にて発売中!!
https://www.amazon.co.jp/dp/4866680180/

価格:2,200円(税込)
判型:四六判
著者:一般社団法人 日本グラフィック・メディスン協会 編
単行本 : 344ページ
ISBN-10 : 4866680180
ISBN-13 : 978-4866680187

直販特価:1,800円(税込)

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新型コロナウイルスが猛威を奮う2020年、
日本のマンガの歴史は静かに「医療マンガ生誕50周年」を迎えました。

コロナ禍で本書を編纂する中、我々は、懸命にいのちと向き合う医療マンガの登場人物たちと現実にウイルスと向き合う医療従事者を重ね合わせたり、いのちの大切さをかみしめたり、緊迫の医療ミステリーにドキドキしたり、エッセイマンガで涙したり、医療ギャグマンガで笑ったり、ほっこりしたり、老いと介護について学んだり、生きることと死ぬことについて深く考えてみたり、さまざまな医療マンガとふれあい、その力に励まされてきました。

子供から大人までみんなマンガが大好き。
『週刊少年サンデー』『週刊少年マガジン』が創刊された1959年、当時の少年たちは70歳を越え、三世代が共にマンガを読む、ゆりかごから墓場までをマンガでつなぐことが出来る時代になりました。
人の誕生から死までさまざまな側面を描き出す医療マンガの世界、ぜひ覗いてください。

【一般社団法人 日本グラフィック・メディスン協会】について

グラフィック・メディスンの概念定義・普及・定着・実践を行うことを目的に2018年に設立されました。グラフィック・メディスンおよび医療マンガの調査・研究・評価ならびに国際交流を含む成果発表を行い、医療領域(現場・教育・研究)へのグラフィック・メディスン関連手法の導入支援をすすめています。
一般社団法人 日本グラフィック・メディスン協会HP

目次紹介

Part1 日本の医療マンガ50年史作品レビュー
医療マンガへの招待
誕生から50年を迎えた医療マンガ
そもそも「医療マンガ」とは?
多様化する「医療マンガ」
「生命」という普遍的な主題を扱うマンガ
包括的な概念としての「グラフィック・メディスン」の応用
開かれた概念としての「医療マンガ」への招待
誕生から50年を迎えた医療マンガ
第1章 1970年代〜1980年代
レビュー作品10点
〈Column〉
「医療マンガ展」の試み──京都国際マンガミュージアムの2つの展覧会
貧困と病苦の時代─「医療マンガ」前史─
第2章 1990年代〜2000年代
レビュー作品35点
〈Column〉
看護師を主人公とする物語の系譜とジェンダー
スーパードクターの系譜
ウイルスや細菌はマンガの中でどのように表象されてきたか──「学習マンガ」における〈擬人化〉
動物医療にまつわるマンガの系譜
医療マンガとジャンル序論──「顕在的ジャンル」と「潜在的ジャンル」
第3章 2010年代〜
レビュー作品55点
〈Column〉
医療ドラマの流行
医療マンガ同人誌の世界
エッセイマンガの多様性
コロナ禍でのマンガ
性的マイノリティ(セクシュアル・アイデンティティ)
介護と障がい──「老」「障」「病」の境界線をめぐって
第4章 海外の医療マンガ
レビュー作品10点
〈Column〉
海外マンガにおける「医療マンガ」の展開
Part2 医療をわかりやすくするグラフィック・メディスンの実践例
グラフィック・メディスンを日本に応用する
個の声によりそうもの
言葉だけでは伝えきれないもの
どのように応用していくのか
グラフィック・メディスンの応用可能性
実践例1 精神科医 小森康永さん
〈読む〉、〈描く〉、〈描いたものを共有する〉という視点でグラフィック・メディスンを実践する
実践例2 モミの木クリニック院長 福井謙さん
「患者を笑わせるマンガ」で医師と患者のコミュニケーションをわかりやすくする
実践例3 患者脳トレーニング
患者やその家族しか持てない(持たない)視点を知るためのマンガ活用
マンガ『元気になるシカ!』から考えるグラフィック・メディスンの未来
スペシャル対談 藤河るり × 中垣恒太郎

おわりに

執筆者紹介