橘 とも子(たちばな ともこ)
1961年千葉県茂原市生まれ。獣医師の父と専業主婦の母のもと、3人姉妹の次女として育つ。
1978年2月5日(16歳・高校1年)朝、自転車通学中暴走車に激突され、脳挫傷・頭蓋底骨折ほか両脚等に全身多発外傷受傷。一命をとりとめるも、記憶力・集中力の著しい低下、発語障害・右半側空間認識の喪失等の後遺症状や全身の疼痛等により、学習や日常生活が困難となる。しかし1年間の受験浪人期を経て昭和大学医学部に入学。6年ののちに卒業、医師免許を取得し消化器内科医となる。26歳で結婚。31歳で医学博士(内科学)取得。その後、公衆衛生行政医師に転向し東京都衛生局や保健所に勤務しながら、国立公衆衛生院疫学部客員研究員として研究活動を継続。41歳より国立保健医療科学院勤務、現在に至る。
なおこの間、脳機能に関する認知リハビリは、すべて勉強や医業といった日常生活動作を活用して自己流で行っている。
循環器内科医の夫と2子の4人家族。愛読書はロイス・マクマスター・ビジョルドのSF長編シリーズ『ヴォルコシガン・サーガ』。主人公マイルズの複雑なキャラクターに惹かれている。